花土溝へ　まだ２９４ｋｍ

山あいに入ってきました

水の流れた跡がくっきりと

青い空に白い雲がきれい

イトンブラク（3480ｍ）で昼食　孤独な泉という意味だそうです

昼食の食堂　すぐ脇でアスベストの白い粉塵が上がっていました

アスベストの鉱山　露天掘りです　舞い上がる粉塵　バスの中でもマスクをしていました

新疆と青海省の境　さようなら新疆、こんにちは青海省　道が狭くなっていますね

大地の色も茶色に変わってきました　白いのは塩です

花土溝　街路樹もまだ小さく新しい町です

　シルクロード、その響きはわたしたちにロマンを感じさせます。高校生の時、世界史の先生が、退職したらこの道を歩きたい、とおっしゃっていたのを憧れを持ってきいていたのでした。あれから○年、まさか自分がその地に立つことができるなんて・・・・。
　中国シルクロードは、西安から敦煌までの河西回廊を通り、敦煌から３道に分かれます。天山山脈の北側を通る「天山北路」、南側を行く「天山南路」、そして、タクラマカン砂漠の南、アルトゥン山脈に沿って進む「西域南道」です。
　今日は移動日。その西域南道を走ります。その昔、玄奘三蔵もインドからの帰路、通ったとされています。２年前から大型バスも通れるようになり観光面でも発展しようとしています。
　遠くのアルトゥンの山々や、ゴビ（砂礫）の砂漠の雄大な風景を楽しみながら、ひたすら東へ。昼食場所のイトンブラクという町に近づくにつれ、白く巻き上がる煙のような雲のようなものがみえてきました。それがあのアスベストだったのです。露天掘りです。盛んに掘り出されています。道中、アスベストを満載した大型トラックを数台追い越しました。中国国内で使用されるのでしょうか、それとも海外に輸出されるのでしょうか。まだ規制はないようです。
　さて、道は新疆に別れを告げ、青海省へと入っていきます。道幅が狭くなり、道路のガタガタが激しくなり、道路標識も小さなものに変わりました。
　花土溝に近づくと、石油掘削機があちこちに見え始めました。そう、この町は砂漠の中に新しくつくられた石油の町です。宿泊するホテルは、「中国石油青海管理局」と同じ建物の中にありました。公安から外国人宿泊の許可がおりているとかいないとか、宿泊に関する手続き上のトラブルがあり、アリクンさんはヤキモキしていました。どうやら石油関係者御用達のようで、黒い征服の従業員の態度は上から目線で感じが悪かったです。夜は町へ出ないように、写真を余り撮らないようにとの注意を受けました。