玉門関は古代の関所跡。漢の時代は国家の権力が及ぶ西の果てであり、ここから先に行くのが西域に足を踏み入れることでした。現在は、２５ｍ四方、高さ１０ｍの城壁が残っています。

陽関　烽火台跡

　陽関は唐の詩人王維の詩に『西、陽関を出ずれば故人無からん』と詠われた古代の重要な関所跡。現在は漢代のものといわれる烽火台が残っているだけ。

　雨の敦煌、とても珍しいとか。大地も人もみな潤って、いいおしめりです。
　玉門関、陽関ともに寒さのなか見学しました。マルコポーロも通ったという話を聞き高台に立ってみると、ただただ広い大地の遥か彼方からうっすらとその姿が見えてくるような気がしてきましたが、つめたい風が吹き抜けていくだけ。
　西千仏洞は雨のため見学不可。文化財を湿気から守るためとあっては止むを得ません。この雨では莫高窟もダメでしょうということでした。（きのう行けてよかったぁ）そこでホテル近くの市場へと足を伸ばしました。こちらも雨のためか賑わいをかいていました。傘をささずに歩いている人が結構います。アリクンさんも傘無し。風邪をひくから気をつけてと声をかけましたが、雨に降られたなんてはじめてですよぉ、とぬれたまま。道路には水が溜まり、行儀よく横断歩道を流れていきました。
　雨のお陰で、なんだかほっと一息ついたここちです。