クイトンは、西部開発の名のもとに漢民族が移住し開拓によって造られた新しい町。（日本でいえば屯田兵による北海道開拓のような）　朝、停電があり、日本での計画停電を思いだしました。すぐに回復したので問題はなかったのですが、朝食会場にやや遅れてきたグループは、１５階から階段を使っておりてきたとか。賢明です。わたしたちは、何も考えずにエレベーターを使ってしまいましたが、またもし途中で停電したらと思うとゾッとしました。
　クイトンを出発し、ポプラ並木や鮮やかなオレンジ色の花畑が続く街道をボルタラへ。さらに北東へ４８ｋｍ、花崗岩の奇岩群として中国最大規模を誇る景勝地、怪石溝へ。赤褐色の花崗岩は風化作用でさまざまな姿になり、見る人の想像力によって様々な形に見えてきます。奇怪な形の岩もさることながら、サソリソウという怪しげな名前につられ、触れるでもなく伸ばした手にチクッときた痛さが記憶に残ります。そこからボルタラを経由し温泉県へとむかいました。
　温泉県はその地名のように地熱資源が多いそうです。もちろん日本的な温泉地のイメージはまったくありません。カザフスタンに国境を接し、中国でもっとも遅く日が沈む場所でもあるとか。

クイトンの町

ボルタラへの道　ポプラ並木とマリーゴールドの花畑