カザフ語で『幸福』という意味の美しい高原湖・セリム湖（海抜２０７３ｍ）の西側を通りイーニンへ向かいます。途中、珊瑚化石山へ寄りました。ちょっと道を間違え時間が空費されましたが、そのことが結果的にサリム湖ですてきなモンゴル人のご一家に出会うということにつながったのです。
　サリム湖（琵琶湖の７割ほど）には、３年前、湖の東側を通り中央アジアへと足を伸ばしたときにも寄り、湖畔で日食を観測しました。今回のように西側からの方が高いところからのぞめ、展望が一段とよし。昔、成吉思汗（ﾁンギスハン）率いる２０万の西征軍は、アルタイ山脈を越えサリム湖に入り、将台（兵を指揮し、謁見する台）を築きました。この点将台という眺望の素晴らしいところで、すてきなモンゴル人ご一家に出会いました。言葉は通じなくとも、振る舞いや雰囲気から、この人々が長老を敬い長老を中心とした絆で結ばれた心豊かな人々であることが伝わってきました。美しい景色の中での一期一会、これも旅の醍醐味のひとつ。
   セリム湖を過ぎると道は山を越え、イリ谷へとおりていきます。イリ地区は降水量が多く緑豊かな地域で、イーニンはその中心。町に入り伊梨州博物館を見学し、ホテルへ。当初、このホテル（伊梨大酒店）には２泊の予定でしたが、さる事情により翌日は別のホテル（ランク下）に移動させられました。その事情とは？

青く美しいサリム湖

Ryoちゃ〜ん、貝の化石はみつかったカイ？

化石？