イーニン郊外の昭蘇草原へと全部の荷物を車に積んで出発、本来なら出かける荷物だけでいいのに。ホテルを移らなければならないが故に。
　草原への道すがら果物を売る店が並んでいます。羊、牛、馬、アヒル、にわとり、らくだといった動物たちも見かけます。緑の山々、ひまわり畑・・・、この地が緑豊かな地であると肯けます。昭蘇草原は標高1700ｍの平原で、漢の武帝が「天馬」と言って褒め称えた汗血馬の故郷。広い草原を走る馬。乗って走ったらさぞ気持ちがいいだろうな。草原の中の石人と対面。石人は、墓標？それとも自然神を表す石像？何を語っているのでしょうか。どんな思いが込められているのでしょうか。石人の向こうに、馬にまたがって疾走する遊牧の民が見えたような気がしました。
　またイーニンの町へと戻り、伊犁河にかかる伊犁河大橋（全長300m、1975年完成）へ。伊犁河は天山山脈に源を発しカザフスタンのバルハシ湖に注ぎます。ところがドライバー、道不案内。バスを待っていた若き女性に声を掛けきいている様子。するとその方われらの車に乗り込み道案内。アララ、見ず知らずでしょうに、度胸があるなぁ。橋に着いたらサッサと降りて行ってしまいました。この間私たちの存在まったく無視。これって中国流？こちらがあっけにとられてしまいました。彼女にとってはもっけの幸いってとこかな。
　さて、ホテルを移らざるをえない事情とは。お役人ご一行がご宿泊ということなのです。紙切れ一枚、御上のご命令一下。これぞ中国流。今宵のホテルは、アーァ・・・。

草原石人（本物）

草原石人