マルヴァオンはアレンテージョ地方の北、なだらかな山々が連なるサン・マメーデ山脈の中にある村です。 　標高８６５ｍの岩山の頂に、城壁に囲まれた村が載っているような様子から「鷲の巣」と呼ばれています。 スペイン国境に近く古くから戦略上重要な拠点でした。 小さな村で１時間ほどで一回りできてしまいます。村の西側には１３世紀に築かれた城が建っています。 　 エヴォラからタクシーで２時間ほど、天空の村が見えてきました。 　 城門をくぐって村のなかへ、ポザーダにチェック・インし、お城をめざしました。見張り台に上るとそこには大パノラマが広がっていました。まさにここは天空の村だ！！！スペイン国境も眼下、遠くまでやってきたなぁという思いを強くしました。　街を散策するとアジサイやバラなどの花々は色鮮やかに街角を飾り、下界から切り離された静かで平和な空間がありました。 　 翌朝早く、ひとり散歩に出ました。霧が立ち込めた幻想的な村を城壁に沿って回りました。　静かでだぁ～れもいなくてこわいくらい。 下の村から上がってくる犬やニワトリの鳴き声、小鳥のさえずり、バイクの音、そんな音に耳を傾ける。立ちのぼる煙、村が目を覚まし活動を始める。霧が視界をさえぎる。想像をめぐらす。霧の動きにつれ刻々とかわる、ああいいなぁ、この時この光景・・・　 　 城壁に沿って東の先端に出ました。　そこでの体験は、強く印象に残りました。　霧の流れに合わせて広がる視界、 そんな光景をしばしボーっと見とれていたあのと・き。　霧の晴れ間にみえた雲の翼に乗ってやってくる太陽、　そんな霧と太陽と雲とがおりなすショー（勝手な妄想ですが）に畏怖のようなものを覚えブルッとしたあのと・き。 　 さらに城壁をグルッとまわり込むと、車が通ります。仕事に出かけるのでしょうか。車一台がやっと程の狭い道、城壁の上から手を振ると、それにこたえてニコッと。ここに来ることができて本当によかった。

おいしいものいっぱい！　マルヴァオン編

昼食を求めて村のレストランを探しましたが時間が遅かったせいもあってか、どこもクローズ。やっと見つけた一軒も、もはや人数分の食材がない、でもディナーは大丈夫、と断られおあずけ。ポザーダに戻って軽く済ませました。期待の夕食をよりおいしくいただくために。 　再び来店したわたしたちを歓迎してくれたような！？まあともあれ、やっと食事にありついた感もあり、おいしくいただき、体重増加が気になり始めました。右下は朝食、よってちょっと控えめに。